タイトル画像:アートセラピーについて

1.心の中は目に見えません

画像:鏡あなたは毎日、鏡を見ていますか?
女性はもちろん、男性だって、朝、顔を洗う時、洗面台の鏡に向かうはずです。
では、鏡に映った自分の顔を見て、あなたはまず、どんな事を思いますか?

「体調」ではないでしょうか。

顔には、その時々の体調が表れます。身体の調子がよければ、血色がよくて明るい笑顔が映るでしょう。でも、どこか思わしくなければ、顔色は悪く、表情も暗くなります。吹き出物のように、明らかな異常が肌に認められる場合もあるかもしれません。

私たちは自分の顔を鏡で見ることで、セルフチェックをしているわけです。

体内のバランスが崩れると、その影響は皮膚の表面に表れます。だから、具体的な対策はとりやすくなるといえるでしょう。「目の周りに隈ができている→最近、睡眠不足だから→今夜は早めに床に就こう」「吹き出物ができている→甘い物ばかり食べているから→お菓子を控えよう」といった具合です。

でも、不調の原因が心の中にある場合は……?

原因の特定が難しいだけに、具体的な対策はとりにくくなります。なぜ不快感があるのかわからないまま、イライラはつのるばかり。表情はますます険しくなり、体調もさらに不安定になる……そんな悪循環に陥ってしまいます。それが高じて、神経症になったり、周囲への迷惑行動をとるようになったりする可能性も否定できません。

そこまで深刻な状態に至らなくても、漠然とした「生きづらさ」を感じている人は少なくありません。「周りに気兼ねして、自分が思った通りに行動できない」「人づきあいの大切さはわかっているけれど、どうも苦手」「組織を率いる役職を任されているが、リーダーシップをとれないので毎日が苦痛」などなど……。

あなたはどうでしょうか?

2-画には心の内側が映ります

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