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【画の分析と解釈】

人とのおつきあい」というテーマの場合、色彩や顔で「これが私」という、わかりやすい主張が描き込まれるのが一般的です。顔が一つも描かれず、自分と他人の区別が明確でないということは、自分を表に出したくないと思っていることを意味します。これは多くの場合、自分が抱く“理想像”にとらわれ過ぎていることが原因です。理想と異なる自分を認めることができず、ありのままに自分を描くことができないのです。

【アドバイス】

活き活きとしたコミュニケーションを他人と通わせるには、まず理想像を捨て、素直に自分を受け入れることが必要です。そのためには、実生活でもっと恥をかき、他人から笑われる体験を増やしましょう。失敗を通し、正直な人に出会うことで、人生という山を登るための“自分の道”が開けてくるものです。結果のために頑張るのではなく、それを通して成長する方が重要です。
 適度な自己主張をすることも必要。こちらの意見を明らかにすれば、相手も話しやすく、コミュニケーションが成立します。コミュニケーションは、相手と対等な関係を築くことです。その中で、あるがままの自分を受け入れることができるようになり、結果的に、他人を受け入れることもできるようになるでしょう。

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